債券ETFの危険性

2021/07/07

ETF


一般的には株式投資に比べ債券投資の方がリスクは低いと考えられておりますが、ETFを利用しての投資の場合必ずしもそうとは言えないようです。

安心安全を標榜して売り出す債券ではありますが、完全な無リスク資産ではないため、株式より低リスクゆえにリターンは低い傾向にあってもそれ相応のリスクは伴います。

具体的にいうとオギノ式くらいの安心安全度合いだと思っていただければ間違いありません。

そんなルナルナ投資家な方に是非とも知って頂きたいのが、本日の出典元の記事が引用している論文です。

債券ETFは、ETFの価格と保有する裏付け資産の価値を一致させるために頼る裁定取引システムが、胴元であるETFの提供会社のレバレッジによって大きく乖離するとのことです。

少しでもレバレッジ系の商品を触ったことのある勘の良い投資家は、もしかすると薄々気付かれていたかと思われますが、検証してみたらやっぱりそうだったというありがちな展開です。

米国内だけでも現在、約1兆2,000億ドル相当の債券ETFがあるそうです。

ETF自体は取引しやすいのですが、裏付けとなる保有債券は取引しづらいという流動性の不一致がずっと懸念されて来たとのこと。裁定取引から利益を上げられる通常時なら胴元である運用会社も頑張るのですが、非常時は下手に動くと傷口が広がる可能性もあり、あまり機能しないのだそうです。

こういった指摘を見かけると、GAFAだけではなく、いずれは資産運用会社も解体するなり楔を打ち込む必要性を感じますね。

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