為替を言い訳にする投資はもうやめよう

2021/08/10

投資


当ブログは投資結果を円建てで報告しておりますので、当然のことながら為替の影響を受けております。

もちろん日本から海外に投資をしてきた先達たちが、金融や経済が混乱するたびに安全資産として円高に苦しめられて来たことは十分承知しているつもりです。

日本円やスイスフランが特殊な立ち位置だったことは分かりますが、それだけが原因で日本の企業が世界で戦えていないというのは幻想です。

現にトヨタは時価総額的に辛うじて世界の上位に残っておりますし、スイスもネスレや大手製薬会社を見ればいくらでも反証できるわけです。

確かに為替によって資産が目減りするように感じたり逆に思った以上に膨らんだりすることは、それなりの期間投資をしていれば経験することになると思います。

海外資産を自国通貨に戻そうとする際に通貨高を経験すると、非常に不遇な思いをすることになります。

これが投資から身を引こうとしたり大きく安全資産に舵を切ろうとした瞬間と重なってしまうと大変な思いをするかもしれませんが、それは安全資産を過信しすぎです。

本源的な価値があるものの前では、為替リスクはやはり誤差です。

こういった議論を突き詰めて行くと、世界共通通貨や暗号資産に魅力を感じるのもわからなくはないのですが、為替は所詮価値を一時的に把握するための記号に過ぎないのです。

円建てとはいえパフォーマンスを比較するなら、日経平均やTOPIXだけではなく円建てS&P500指数やNASDAQ100とも比較し結果を残してこそではないですか?

上昇するときはNASDAQ100を超え、下落の際はTOPIXよりも下げ幅の少ない凄腕なアクティブファンドの運用を見たいのです。

当ブログが敢えて円建て米国指数連動商品でパフォーマンスの良さを褒めるのは、体たらくな国内のファンドマネージャーやアナリスト等プロへの当てつけです。

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