
昨日はハイテク株が軟調だったにも関わらず、S&P500指数は上昇したそうです。
指数に占めるテクノロジーセクター等のハイテク株の割合が他国に比べると比率が高いのが米国株指数の特徴とも考えられておりますが、市場全体やS&P500指数に関してはまだまだ分散が効いているということだと思います。
とはいえこのまま軟調が続いてしまった場合、全体の停滞は避けられないでしょう。
ドットコムバブルの頃はハイテク株が崩れても市場全体に占める割合がまだ小さかったため、ナスダック総合指数やナスダック100が崩れたところでダウ平均やS&P500指数は成長軌道を維持することができました。
ただ、今現在はハイテクの市場全体に与える影響力が当時と比べはるかに大きいものとなりました。
もちろんドットコムバブルの頃と比べれば、実績の伴うハイテク株が多くなったこともあり当時のような崩れ方をしないハイテク銘柄も一定数出てくるとは思います。
コロナショック前には存在した、政府や中央銀行の政策的な余裕は、まだ回復しているというには程遠い状態です。
次のショックの際は、安全装置が機能しないかもしれません。
シートベルトもエアバッグも前回の事故で作動させてしまった方は、まずは点検をした方が良いです。
そうはいっても目の前にチャンスがあれば、危険を顧みず進むのが人間の性なのかもしれません。