偽サイエンスとしての株式投資

2021/08/16

投資


某メンタリストの炎上の件に関して、くだらなすぎて触れたくもなかったのですが、サイエンスの軽視という部分においてはかなり深刻で投資においても注意しなければならないことでしたので、本日かなりしっかりと分析された記事を見かけたため取り上げることにしました。

あらかじめ断りを入れておくと、世間でそれなりに「確立した」とされている投資手法や著名投資家の投資スタイルの中にもこういったオカルトが紛れ込んでおりますが、それでも結果を出しているため断罪されずに済んでいるものが多数存在します。

また、メディア的には科学的に正しいことよりも、胡散臭さの中に少しだけ真実味が紛れていた方が聴衆にはウケが良いことも多分にあるため、グレーゾーンが好まれるということがあります。(マーケティング的にもグレーゾーンや危ない橋を渡った方が儲かるのです)

ただ、炎上商法は信用の焼畑農業ですので、一時的には大きな利益を上げることができる可能性もありますが、ほとんどの方には人生においてトータルではマイナスに作用します。

それでも多くの人は、その場しのぎで偽サイエンスに頼ってしまうのです。

学生時代にお世話になった恩師の一人は、科学技術振興機構(JST)で偽サイエンス特に脳科学と呼ばれるような似非科学から学術予算を守り、研究の質を確保する御用学者をしておりました。

革新的な領域には詐欺師も多いのです。(一方でインチキ科学の力でお金儲けが上手い方も一定数いらっしゃいます)

これは株式投資も同様で、次のGAFAと目されているキラキラした大半の新興企業のほとんどは、投資リターンを生むことなく潰れて無くなります。(その中に大化けする本物もごく僅かですが紛れ込んでいることがあるため侮れないのですが...)

最近は、投資界隈でも生命保険を解約させてグッズを買わせるような、似非資産形成・オカルト投資術が流行っているようですが、そんな書籍を出版している会社が報道機関の子会社だったとしたら恥ずかしくて目も当てられません。

それでも儲かるのであればやってしまうのが人間の性なのかもしれません。

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