短期投資と長期投資は全く別物、他交わることのない不毛な論争

2021/08/20

投資


同じ陸上競技と言っても、100メートル走とマラソンが同じ尺度で測れないように、短期投資と長期投資は全く別物と考えた方が良いです。

短期でとてつもないパフォーマンスを叩き出すことができる投資家がいるのも事実ですが、それを際限なく続けることができる訳ではありません。

ウサイン・ボルト氏の100m走の記録がどんなに素晴らしくても、そのスピードで42.195kmを走破できる訳ではないのと一緒です。

同様に個別株投資とインデックス投資は、全く別のOSで動いている投資手法です。

個別株投資家がインデックス投資家を叩くのが的外れなように、インデックス投資家が個別株投資家を批判するのもそれ以上に不毛なのです。

この辺りは学術の世界も歩調を合わせるかのように、インデックス投資創成期と同時期にハーバーマス=ルーマン論争が巻き起こりました。

論争と言っても平行線ではなく、交わることのない議論なのです。

たまに数式で説明しようとするアプローチも見かけますが、自然科学や数学的に正しいことと、人間の業が煮詰まったポストモダンより酷い投資の世界は違うのです。

ソーカル事件で十分に証明されているはずです。

そして理論家たちは一体ピタゴラス教団の失敗から何を学んだのでしょうか。

読者の皆様におかれましては、不毛な議論の中で暇つぶしが出来ていれば幸いです。

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