
懸案だった大阪堂島商品取引所のコメ先物取引の本上場への移行は、認可されず廃止になることが決まりました。
SBIは財務省や農水省から天下りを引き込んだりと、着々と準備を進めておりましたが、まだまだお上へのお布施が足りなかったようです。
取引所の歴史的にも、前身の大坂・堂島米市場は江戸時代に世界初の政府公認先物取引所として誕生した経緯もあり、コメ先物への思い入れは非常に強いものがありました。
第二次大戦時の1939年にコメ先物取引が休止して以降、長らく取引品目の対象外となっておりましたが、民主党政権時代の2011年に試験上場として復活しました。
昨年、大阪堂島商品取引所にSBIグループが資本参画することが決まり、関西を先物市場の拠点にという運動が本格化するかという動きもありましたが、まだまだ前途多難なようです。
北尾氏の頭の中にはSBIグループを日本のCMEグループ(シカゴ・オプション取引所)【CME】やナスダック【NDAQ】に育て上げたいという構想があるのだと思いますが、菅政権と近すぎることが逆に仇になってしまっているのかもしれません。
そんな大きな夢を描くのも結構ですが、まずはSBI証券のユーザーインターフェースをどうにかした方が良いというのが喫緊の課題ではないでしょうか。