親ガチャと上級国民の時代に(週間報告2021/09/26)

2021/09/26

投信


今週も中国恒大集団の経営危機の影響が続き、FRBのタカ派姿勢や政府機関閉鎖の恐れもありましたが、週後半は反発しましたね。

ダウ平均は0.6%、S&P500指数は0.5%、ナスダック総合指数は0.1%の上昇となりました。

それでは今週の週間報告です。

全体で43.80%のプラスです。
先週末時点では、評価額2,445,522円、損益額+745,022円、43.81%のプラスでしたので減りました。
(先週比:-287円)

結構動いていたような気もしますが、週単位ではほぼ横ばいでした。
2020年代の若者に響く言葉として登場した「親ガチャ」という言葉は、現代のアカデミズムの風潮をそのまま引き受けているように感じます。

「努力すれば報われる」というひと昔前まで肯定され賞賛されてきた甘言を否定し、「自分の努力ではどうすることもできない」「もっといえば、努力できるか否かすら才能である」といった論調は、哲学者マイケル・サンデル氏の新著や、非行少年の学力の問題を指摘した精神科医の宮口幸治氏等の識者の研究成果や発達心理学や行動遺伝学の知見等から非常に説得力を持って語られております。

上級国民の成功が本人だけの努力の成果では決してないように、社会的に恵まれなかった人がうまくいかないのも本人の努力不足が原因では決してないのです。

本来この論調は、弱きを助け強きを挫くためのものだったはずが、いつの間にか極度の運命論になってしまったように思います。

努力すらも運の要素が絡むのは事実ですが、せっかくこの世に生を受けた以上はガチャを引いてみるくらいはした方が良い気がします。

もっともその「ガチャを引く」という選択の意思決定すらも運なのかもしれませんが。

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