
名曲「アイ・フォウト・ザ・ロウ」(I Fought the Law)はパンクバンドを中心に様々なアーティストがカバーしており、歌詞の中で法に挑んで屈しますが、デッド・ケネディーズのカバーは自分が勝ちます。
さすがサンフランシスコ出身といった感じがしますが、現実の世界の訴訟でも同郷のアップルは訴訟に負けなさそうな勢いです。
もともとIT等の最先端領域は、法律の想定を超えたことが起こるため、それをいかに規制・コントロールしていくのかというのが大きなテーマでした。
名著『CODE』(リンク先は翻訳版ver2.0 原著版の無料PDFあり)の著者であるローレンス・レッシグ氏の答えは、アーキテクチャによる規制でしたし、その弟子筋であるティム・ウー氏はバイデン政権の大統領特別補佐官として、まさに現場で実効性のある政策の策定を急いでおります。
法律で抑制できることもありますが、それだけでは足りないのが現代の法制度の難しさでもあります。
もちろん株価はその全てを織り込んで行きますが、法律や政治は必ずしも正しい方向に物事を向かわせるとは限りません。
世の中が間違っている方向に進んでいると感じたら、流されずに別の道に進むのも立派な戦略です。ただ、間違っているのが自分自身である可能性があることも常に意識して置かなくてはなりません。
全裸で優雅に泳いでいて良いのは、潮が引く前のブルーオーシャンだけです。