ウォールドガーデン投資法

2021/09/17

投資


通常の金融用語で言えば「ワイドモート」にあたる言葉だと思いますが、アップルにおいては製造から販売、サービスまで目を光らせ、独自ルールを敷く手法は、その閉鎖性を揶揄し「ウォールドガーデン(壁に囲まれた庭)」と呼ばれてきました。

一般的なワイドモート銘柄は、ブランド力や代替品への乗換えコスト、ネットワーク外部性、コスト的優位性、スケールメリット等で「深い堀」に守られた競争力を持つとされています。

もちろんアップルの製品やサービスにもワイドモートとなる部分が数多く見受けられますが、出典元で「美しき庭」と表現されているウォールドガーデンとの決定的な違いは顧客の忠誠心ではないでしょうか。

広く捉えればブランド力なのでしょうが、どちらかと言えば信者ビジネスなのです。

この辺りはアップルが大きな影響を受けているディズニー【DIS】なんかも同じだと思われますが、無宗教化する現代人の心の隙を狙ったビジネス教団なのだと思います。

宗教ビジネスではなく、宗教のビジネスモデルを活用した営利組織なのです。

米国ではGAFA解体の反トラスト法訴訟が続いておりますが、宗教国家・神の国米国において自国の国家権力以上の教団を野放しにしてはおけないのです。

仮にGAFAが崩れたとしても、そこにはアップル教団から解放された不安定な信者が次の信仰を追い求め新たな教団が誕生することになるでしょう。

仮に無心論者や不可知論者であったとしても、現代人が次はどの宗教に縋っていくのかを予想する美人投票が現代の株式投資なのだと割り切りましょう。

なお、当ブログの本所属が空飛ぶスパゲッティ・モンスター教であるということは公然の秘密です。

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