中国版リーマンショックは来るのか

2021/09/18

投資


中国の不動産デベロッパー中国恒大集団【3333/HK】の経営危機が各所で報じられておりますね。

リーマンショックの際もサブプライム住宅ローン危機で連邦住宅抵当公庫(ファニー・メイ)や、連邦住宅金融抵当公庫(フレディ・マック)がおかしくなり、不動産から金融に飛び火(というより元々危ない金融商品化していたのが問題ですが)したことによって本格化しましたが、中国でも同じようなことが起こるのでしょうか。

それとも日本のバブル崩壊のような道を歩むのでしょうか。

前者であれば世界的な金融危機の引き金となり、後者であれば日本の失われた何十年のように局地的な不況に向かう気がしますが、現在の中国のプレゼンスを考えると日本のバブル崩壊よりも影響が大きいかもしれません。

ただ、中国は日本の失敗を目の当たりにしておりますのでうまく立ち回るかもしれませんし、何よりも資本主義体制とは異なる地域で発生している問題ですので、全く別の解決策というのもあるのかもしれません。

大きくて潰せない企業であろうとも、中国共産党にとっては元々土地は全て国有地を民間に貸し出しているに過ぎないかもしれませんし、公的資金の注入も資本主義体制の国家に比べれば容易かもしれません。

ただ、投資家からの信用というものは失われるかもしれません。

中国国内の教育産業が急にお取り潰しになったように、自由主義的な発想や常識を前提にしてはいけない部分もあるのが中国投資の難しさでもあり、そのようなディスカウントがあるからこその投資妙味があるのも中国投資です。

中国という国は、自分の責任で投資するのであれば非常に面白そうな投資先であるのは間違いありませんが、他人に勧められるかと問われると当ブログは推奨まではできません。

リーマンショックの際は、結局震源地となった米国に崩れた後に投資するのが正解でした。ただ、バブル崩壊後の日本への投資は正解だったかと問われると、他に良い投資先があったかもしれません。

あまり大それたことにならないと良いですが、果たして今回はどうなるのでしょうか。

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