
記事タイトルは完全な飛ばし記事の見出しとなってしまっておりますが、出典元の通りブリッジ・ウォーターが岐路に立たされているようです。
ヘッジファンドの帝王と呼ばれて来たレイ・ダリオ氏が率いるファンドの成績が冴えず、オレンジカウンティの年金基金が資金の引き揚げを検討しているそうです。
まだ検討段階にすぎませんのでこれからどうなるかは未知数ではありますが、以前のブリッジ・ウォーターやレイ・ダリオ氏関連の報道ではここまでネガティブには取り上げられていなかったなぁという印象です。
もっとも昨今のアクティブ運用からパッシブ運用への流れを受けて、世界最大級のヘッジファンドである同社も苦戦を強いられていたのは事実ですが、割と備えるスタイルの同社には好意的な報道も多い印象でした。
大きく流れが変わったのは昨年のコロナショックからで、リーマン・ショックの際のように、同社のファンドは危機を回避できると期待されていたにも関わらず、思惑通りの動きとはならず更にはコロナショック後の急回復にも乗り遅れた感が否めませんでした。
扱う資産が大きすぎるが故の苦悩も感じますが、普段多少アンダーパフォームしていても急落の際に圧倒的なアウトパフォームで巻き返すスタイルが機能しないと、成績は散々なものになります。
ダリオ氏のような頂点を極めた投資家であっても、こういった失敗から逃れられないところに投資の難しさを感じる一方で、決して金額の多寡にとらわれず良い資産運用ができればしっかりと資産形成できるところに投資の素晴らしさを感じますね。
個人投資家の強みは常にベンチマークと比較され続ける重圧がないことと、失敗しても次のチャンスがあることです。
これほどの大きなアドバンテージはプロだとなかなか得られません。