
本日の出典元によると、経営の世界では厳しい競争やビジネスの本質としての「お金儲け」がしっかりできていることが重要で、「働きがい(笑)」や「利益は必ず後からついてくる」的なものは綺麗事なのだそうです。
とはいえ、コンサルタントがそんなことを言ったところで、自分自身が事業を持てないからコンサルに崩れているであって、悔しかったらコンサルみたいな事業規模の小さいクソ業種ではなくアマゾンくらいの時価総額の企業をサクッと創業してみろという話です。
経営の厳しさは経営者にしかわかりませんし、著者がいうビジネスセンスというものの浅はかさを感じます。
経営や営業・販売の第一線でお金を稼ぎ出す大変さというのは、どのような業界であっても共通しているのではないでしょうか。
厳しい環境や競争を勝ち抜き手にした利益は、その企業の株主に還元されます。
どの企業が競争を勝ち抜くのか、勝ち抜いたところで利が薄い産業となってしまえば期待していた利益は得られないかもしれません。
そういった厳しい争いを生き抜く上ではビジネスセンスとやらも必要なのでしょう。
もちろんプロとして資産運用に携わるのであれば、経営的な知識は必須ですしセンスはあるに越したことはありません。
ただ、そういった優れた経営者や運用責任者が必ず結果を出せるかというと、それはまた別の話なのです。
実力やビジネスセンスがあっても、運が悪ければ結果が出ないこともあります。
最悪の場合、投資や経営など全く興味はないにもかかわらず知人の勧めで良い銘柄やファンドを保有していたことすらうろ覚えのような人材に、超一流の経歴や弛まぬ努力でのし上がってきた人間がいとも簡単に敗れ去っていくのです。
人生は才能が無ければ切り開けないというのは間違いですが、努力が人をより高めてくれるというのも大抵の場合は独善的な勘違いです。
才能が無くても努力ができなくても、投資は人々にチャンスを与えてくれます。もちろん運の要素も含めアプローチ次第ですが...