【AMZN vs V】米国企業同士の潰し合いは株主の利益か

2021/11/18

投資


アマゾン【AMZN】とクレジットカード大手ビザ【V】が英国における事業において手数料で対立し、VISAブランドのカードのアマゾンでの受け入れを停止するとのことです。

この発表で、昨晩ビザは大幅安となり、マスターカード【MA】やペイパル【PYPL】まで連想で売られましたが、アマゾンはプラスで引けました。

かつてビザやマスターカードといえば米国株の優良銘柄の代表格といったイメージでしたが、コロナショック以降は他の爆発的に上昇している銘柄と比べると出遅れている感が否めず、年初来ではマスターカードがほぼ横ばいでビザに至ってはマイナス圏に沈んでおります。

割とS&P500指数を安定してアウトパフォームしている銘柄のイメージがあったため、意外な感じがします。

ビザはアップル【AAPL】ともApple Payで上手く折り合いがついていない印象でしたが、クレジット業界のガリバーとしてGAFAと伍して行くのかと思った矢先、現実はかなり厳しいようです。

このような大手企業同士の潰し合いは、一見すると米国株投資家にとってはマイナスのようにも感じますが、こういった競争を経て米国企業は強くなって来たのだと思います。

ビザは金融株というよりはハイテク株っぽさがあり、割と人気を博していたような気がしますが、ビッグテックが殴り込んでくるとやはり脅威です。

決済企業は最近暗号資産にも手を伸ばしているようですので、個人的には好きではありませんが、次のイノベーションに藁にも縋る思いなのかもしれません。

改めて米国市場の厳しさを感じました。

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