リアル通貨暴落の実態

2021/12/11

投資


投資界隈では定番の「現金はゴミ」ネタですが、新興国では割とガチで起こり得る世界です。

日本のように、日本円という国際的には比較的安定した通貨で日常生活ができる環境ではあまり実感することはないかもしれませんが、成長著しい新興国では所得倍増計画の勢いで発展している最中であったり、政治的な不安定によって法定通貨の価値が安定せず、混迷を極めることも起こります。

出典元の記事で取り上げられているトルコはリアルではなくリラの国ですが、リアルに通貨暴落でリラがゴミ化し畳み掛けるかのようにインフレも進行し、市民の生活を脅かしております。

長年デフレに苦しんできた日本も対岸の火事とはいかず、資源高の影響から食料品や燃料費等あらゆるものに値上げの波が到来しております。

金融当局や政府にとっては待ち望んでいたはずのデフレ脱却のはずですが、期待したような賃金上昇や国民生活の向上にはつながらず、舵取りを間違えればスタグフレーションの可能性すらありえます。

出典元のロイターは、トルコ国民の連帯や自国を支えることを強調する声を取り上げナショナリズムに訴えかける方向に持って行っておりますが、日本人にそう行った意識はあるのでしょうか。

為替の問題には日本の投資家は苦しめられて来た過去がある一方で、一般的な日本国民はある意味、中央銀行や金融当局に過保護に守られ過ぎて来たのかもしれません。

為替の世界も人生の3つの坂同様に「上り坂」「下り坂」そして「まさか」の世界です。

4つ目の坂の存在は相場の世界では御法度ですが、現実には目の当たりにすることが多いです。 

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