米中覇権と時価総額至上主義の功罪

2021/12/23

投資


30年以上前に日本がバブル期で時価総額ランキングの上位を独占し、米国企業と争っていたのは今は昔で、すっかり見る影も無くなってしまいました。

ただ、日本が時価総額ランキングで争っていた頃の生き残りとなった米国企業はAT&T【T】のみで、他はすべて入れ替わっているということに時代の流れを感じますね。

現在市場を牽引するのはGAFAM改めGAMMAですが、30年後に現在のAT&Tのように時価総額で生き残っているのが1社くらいであれば米国のひいては世界の株式市場は健全ということになりますが、これらの企業がそのまま残り続けているようであれば、かなりいびつな状況になっているということです。

中国のテクノロジー系企業は、習近平氏との「共同富裕」友情トレーニング発動中で、今は株価のパフォーマンスが冴えませんが、これも次の飛躍のための一つのエコシステムなのかもしれません。

日本にも素晴らしい企業が多くありますが、時価総額競争的には自動車や銀行みたいな二昔前の企業群がいまだに市場でプレゼンスを保ってしまっているところを見ると、残念ながら市場は健全ではありません。

日本は旧態依然とした産業で雇用を支えている側面もありますので、簡単には転換できないかもしれませんが、もし市場に活路を見出すのであればいずれは変わらなければなりません。

岸田政権の掲げる「新しい資本主義」と国際金融都市構想は、あまり相性が良くなさそうです。

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