中国恒大「部分的デフォルト」

2021/12/09

投資


既に様々なところで指摘されてきた通り、中国恒大の米ドル建て債券の支払いが滞っていた問題で、格付け会社フィッチ・レーティングスは9日、「シングルC」から「部分的債務不履行」を意味する「RD」に引き下げを発表しました。

市場は既に織り込み済みかもしれませんが、広東省政府や中国政府がどのような舵取りをするかによって状況が大きく変わる可能性があるのは事実です。

債券の問題ではあるとはいえ、ショックが発生すればあらゆる資産に影響が飛び火するのは避けられません。

既に中国恒大の株価は昨年末比で90%近く下落しており、デフォルト前提の債務再編の内容で売買が続いている状態でした。

金融当局や政府は他国の事例や過去から学び、うまく立ち回るかもしれませんが、それでも債権者の債権放棄や場合によっては住宅購入者への新たな負担などの痛みは避けられないでしょう。

方向性は少し違うかもしれませんが、かつてはジャンクボンドの帝王と呼ばれたマイケル・ミルケン氏のようにハイイールド債への投資を得意とする投資家もいましたが、ミルケン氏のその後を語るまでもなく一般的な個人投資家には敷居の高い世界です。

火遊びは自身の裁量で行いましょう。

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