昨年までは好調な相場が続いていましたが、その恩恵を受けたヘッジファンドも多かったようで、米ヘッジファンド・リサーチ(HFR)のデータによると、2021年のヘッジファンドのリターンは10.3%と、リーマン・ショック後の09年以降で3番目の好成績だったそうです。
ウハウハなヘッジファンドもある一方で、沈んだファンドも一定数出てくるため加重平均総合指数だと10%程度なんですね。
この10.3%という数字をどう思うかは、人によって感じ方が異なるのではないでしょうか。
いわゆるインデックス投資の平均リターンは7%程と言われており、日経平均は昨年5%弱の上昇でしたので、それよりも高いリターンです。
その一方で昨年の米国の三指数や世界株式の指数と比べるとかなり見劣りする数字にも見えてしまいます。(参考:S&P500指数の年間上昇率26.89%)
HFRの暗号資産(仮想通貨)指数は215%上昇と、大当たりしたヘッジファンド宛らの数値を叩き出しておりますが、ボラティリティの高さと表裏一体です。
相場での稼ぎ方の得手不得手は人それぞれですので一概には言えませんが、過剰なリスクを取って行く手法であれば、上昇局面は大幅なアウトパフォームを期待できるものの、大きなドローダウンに見舞われれば、大きく削られます。
当たり前のことではありますが、過剰なリスクを取ったとしてもその平均を取ってしまうとあまり大差はつけられません。
尖った投資をする場合は、かなり突き抜けなければならないようです。