嫌われる「新しい資本主義」の骨格

2022/02/10

投資


岸田政権の「新しい資本主義」のネタ元の一人とされる原丈人元内閣府参与が提唱する「公益資本主義」に関してのインタビュー記事が掲載されておりました。

投資家界隈で非常に評判の良くない「新しい資本主義」ですが、ネタ元を良く確認してみると、うまく機能するかどうかは別として、投資家にとって良い部分も垣間見ることができます。

センセーショナルにディスられている自社株買い規制と金融取引への課税ですが、規制や課税の対象として狙い撃ちしようとしているのは、自社株買いを悪用する経営者やHFTやダークプール等を駆使するヘッジファンドであって、一般投資家を保護するための議論でした。

かつて自社株買いが規制されていた時代、自社株買いの解禁を批判していたのはバリュー投資家でしたが、今は投資家としての立場だけではなく経営者の立場も擁護するようになり、だいぶ風向きが変わってしまいました。

ある意味古き良き時代の投資の価値観が舞い戻ってきた感じがしますが、それが現代にフィットするかは未知数です。(何となく合わなそう…)

批判は多いですが、財政出動に関しては日本人投資家の好みに適合している気もします。ただ、投資界隈には筋金入りの小さな政府論者もいらっしゃるので、この点も不満でしょう。

合わないときは休むも相場です。

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