人類には教養が必要だが投資には必ずしも必要ない

2022/02/11

投資


人類は本能が壊れた哺乳動物であり、虐殺や大量殺戮も厭わない残酷な生き物であり、人間の野放図な欲望の発揮を慎むには教養の力が必要である。

これは本当にその通りであり、投資や株式市場なんかもその野放図な欲望の典型でしょう。

ただ、ノーベル賞級の知性や教養を備えたところで、必ずしもそれが機能するかわからないのが投資の良さでもあります。

出典元の記事のサブタイトルが「理性と教養がなければサルより劣る」となっておりますが、そもそもサルに失礼ですし、ここはサルのダーツが叡智を圧倒してまさかのパフォーマンスを叩き出す世界です。

たとえ人格が破綻していたり、知性が欠落していたとしても、市場は平等にチャンスを与えてくれます。

「リベラル・アーツ」という言葉を単に「教養」と捉えるのは個人的には好きではありませんが、アーツ(技芸)とサイエンス(科学)の概念の曖昧化がもたらしたのは、金勘定と自由への意志との混同なのかもしれません。

もちろん教養はあるに越したことはありませんが、役に立たないからこその教養です。何でも役立つという発想は、発想自体が間違いです。

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