日本人投資家が目指すべきは「バカ殿型」

2022/02/19

節約


投資家界隈は能力も高い方が多いため、割と市場をアウトパフォームできている方もいらっしゃいますし、特に動かす金額が機関投資家程大きくない個人投資家は、小回りが利くため実はプロよりも有利な立ち位置にいたりします。

しかしながらそう言った能力の高い方に敢えて進言したいのは、投資へのリソースはそこそこにして「バカ殿型」を目指そうということです。

歳を重ねて行くごとに投資スタイルも変わって行く方も多いので余計なお世話かもしれませんが、おそらく能力の高い方が注力すべきは本業であり株式投資に関しては信頼できる家臣(投資先)に任せ、自らは周囲から愛されるバカ殿になるべきです。

出典元の記事では著者が岸田政権を当初「バカ殿型」と思っていたが実際は「風見鶏」であったことを批判しておりました。

風見鶏は割とネガティブな表現として扱われますが、岸田首相の出身派閥である宏池会は「リアリズム外交」を掲げてきた政策集団であり、権力を有する風見鶏はうまくハマればマキャベリズムです。

政局や市場の変化に合わせて態度を変える手法も時には威力を発揮しますが、多くの場合属人化のリスクを伴います。

もちろん政治や経済の問題に責任を持つ気で取り組むのであれば、そう言ったアプローチも大切ですが、多くの投資家が責任を持つのはせいぜいご自身のポートフォリオまでで十分ではないでしょうか。

為政者や財界の有力者となる方ですら場合によっては「バカ殿型」が求められるのに、変な日和見主義はあまりオススメできません。

スティーブ・ジョブズのStay Foolishの演説は、Whole Earth Catalogではなく志村けんを意識していたのかもしれません。

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