円のゴミ化で守られる米国株投資家

2022/03/14

投資


普段であれば有事の円買いで輪を掛けて下落するはずの米国株の円建てでの換算が、思ったほど減っていない方が多いのではないでしょうか。

資産の減りが穏やかなのは良いことなのかもしれませんが、通貨としての日本円の弱体化は素直に喜べないところではあります。

もっとも、これだけ円安に助けられているにも関わらず日本株は下落しているので、これは由々しき事態です。

日本株はダメ、海外株は好調という単純な構図に落とし込もうとしても、ロシアに投資していた方は大変なことになっておりますし、円のゴミ化どころではなくルーブルは紙切れ寸前です。

様々な所に価値を見出し分散しておくのが投資の基本ですが、分散はリスクを下げてくれる一方で、分散の仕方を間違えるとそれ以上にリターンを押し下げてくれます。

日本円は通貨の中では非常に優秀な部類だと思いますし、それによって長い期間日本国民は守られてきました(見方を変えるとそれによって苦しめられて来た企業や投資家も山ほどいました)。

ただ、今は日本円という通貨に頼り過ぎていたツケが来ているのではないでしょうか。

ただ単に通貨や株式を買うのではなく、そこに裏付けされた信用やビジネスを買う。

使い古された言い回しではありますが、日本円を保有することも含めて何に投資しているかを再確認することは、新たな気づきを与えてくれます。

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