
日本に暮らしていると本当に食べ物に困るという経験をすることはあまりないかもしれませんが、今後はそういうことを言っていられない時代が到来するかもしれません。
貧困家庭や生活困窮者への援助や支援とは別に、食糧価格の上昇が世界の食卓に打撃を与えております。
食糧危機はコモディティ市場およびトレーダーにはチャンス到来ですが、食糧確保に窮している国にとっては安全保障上の危機になります。
日本も食料自給率的には厳しい側の国ですので、様々な作物が手に入らない事態が発生することになるかもしれません。
とはいえ日本もコメやミカン、お茶の生産くらいは自給できると言われておりますが、そのコメが狙われているようです。
日本国内の堂島でのコメ先物の価格は下落基調ではあるものの、世界的には飼料米の価格は上昇基調のようです。
ロシアのウクライナ侵攻の結果次第では価格の上昇に拍車がかかるかもしれませんし、停戦交渉がうまくまとまれば正常化に向かうかもしれませんが、最近の日本円の価値の低下を思うと、いつかは食糧の獲得競争に競り負けるのではないかと心配になることがあります。
コモディティに投資したり、イモを栽培して戦火に備えるのも一つの作戦ですが、穀物メジャーや農機メーカーなど株式を通して備えるのもまた一つの戦略です。
本当に食糧危機が心配な方は、是非これを機に就農を考えましょう。