ロシア国内における情報統制によって、逆に国民は正しい情報を入手するためにより一層模索し、情報に対する意識が高まってきているようです。
厳しい制限措置の網目を掻い潜ってでも情報を取得しようとする市民に対し、ロシア政府はVPNですら禁止しているとのこと。
ただ、実際には完全にコントロールすることはできず、その間隙を突いてやり取りをする市民がいるからこそロシアの生の声を西側諸国の人々も耳を傾けることができるのです。
モスクワの裁判所は、フェイスブックとインスタグラムの親会社であるメタ【FB】を「過激派組織」と認定したそうですが、確かにTwitter上とかにも過激派は一定数いらっしゃるので、気持ちは分からなくはないですが、そういった情報も含めて価値が生み出されるのが西側諸国のエコシステムです。
どんなにクソみたいな環境であったとしても、そこに自由と機会の平等が有る限り、抜け道を見つけ出すチャンスが存在するのです。
「人の行く裏に道あり花の山」は投資の格言ではありますが、今のロシア市民にとっても非常に重要な格言ではないでしょうか。
誰かにとって都合の良い情報ばかりを集めるのではなく、自らが判断を行う上で他人とは異なる自分なりの結論を導き出すための情報を得るのが、より良い情報収集であり、それは決して耳障りの良いものばかりではありません。
判断に迷った挙句、考え抜いた答えではなく、コイントスや鉛筆を転がした結果が実は正解だったりするのが人生の皮肉です。
