日本にとって「悪い円安」は日本人投資家にとって良い円安か

2022/03/29

投資


日本は産業構造的にかつてほど円安の恩恵を受けられなくなったと言われており、むしろ円安による輸入品の価格の高騰など負の側面ばかりが取り上げられるようになって久しいですが、それは果たして正しいのでしょうか。

日本国の統治者、あるいは主権者としての意見としては正しい見解だと思われますが、日本人投資家としては違う視点で捉えている方も多いはずです。

当ブログの読者層は米国株あるいはドル資産を保有する方が多いと思いますので、単純に円建てだと円安で見かけの資産が増加します。

もちろんこれから追加投資を考えている方は円の価値が下がるため残念ではありますが、すでにポジションをお持ちの方は見かけ上は株価の値上がりと同じような恩恵を受けております。

こういった実力以上に上がったように見える資産の心理面に与える影響というのは、人が思っている以上に大きく景気は「気」からというのも結構的を射た表現ではないでしょうか。

少なくともバブル崩壊以降、日本は円高に苦しめられ日本人投資家は萎縮を余儀なくされてきました。

そもそも為替に捉われすぎるのはあまり良い投資ではないのかもしれませんが、一国家としてのスタンスと個人投資家としてのスタンスは必ずしも一致する必要はありません。

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