何かを引き起こす逆イールド問題

2022/03/30

投資


イールドカーブに関する話は、どちらかというと中央銀行や債券に大きなポジションを持つ機関投資家界隈の方が盛り上がるネタですが、2年債と10年債のスプレッドの逆イールド発生は一つのイベントですね。

この話はロジカルな話ではなく、アノマリーともちょっと違います。

サッカーで言うところのロスタイム突入や、アイスホッケーのパワープレーに近い感じがします。

投資はスポーツと異なり競技時間が設けられている訳ではありませんが、ドラマが生まれやすい時間帯というのが存在します。

その基点となりやすいのが2−10年債の逆イールド発生であり、審判の時計の針としての役割を果たしてくれているということです。

なぜ2−10年債なのか、5−30年債ではダメなのかという話は厳密な説明もない訳ではないのですが、審判やプレーヤーである中央銀行や金融機関、上場企業が2−10年債を主審の時計とみなしているからという説明の方が早いでしょう。

問題はロスタイムの時間が表示されないため、いつ試合が終了するのかがわからないのが本物のスポーツとの違いかもしれません。

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