ロシアに貸したものが返ってくるとでも?

2022/04/10

 

当たり前の話といえばそれまでかもしれませんが、S&Pグローバル・レーティングは、ロシアの外貨建て格付けを「選択的債務不履行(SD)」に引き下げました。


ドル建てのものをルーブル建てで払われても困るのは容易に想像が付くかと思われますが、外食の支払いの際に日本銀行券の手持ちがなかったからといって子供銀行券で押し通そうとするのは、かなり酒が入っていたとしても至難の業です。


両替を行ったときに実感する通貨の相対的な力は、外国株投資をしている方が多い当ブログの読者の皆様は既に経験済みかと存じますが、改めて価値というものは相対的なものであり、通貨というものはそれを可視化するための道具に過ぎないということを見せつけられますね。


その通貨に裏付けられた信用は、単に国家権力であるというだけではなく約束を守り履行を果たすことができるかという、一見すると当たり前ですがその当たり前が実は国際社会では非常に尊いものだということを再認識させられますね。


戦後の日本は、国連中心主義的な幻想の中で非常に恵まれた環境と恩恵を享受してきました。


しかしながら、結局国連は機能不全で、国際法の世界ではヴェストファーレン体制に理解のある国以外は、詰まる所ならず者国家で無法地帯なのは、今もなお変わりないのです。


借りたものをちゃんと返すというのが前提条件として成立する国は、案外思っているほど多くはないのかもしれません。


おままごと外交で北方領土は戻ってきましたか?

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