老害による円暴落論

2022/04/03

 あまり世代間対立的な方向に持って行きたくはありませんが、財務省出身者としては円高が正義かもしれませんし、有事の円買いによって日本の物価は守られて来たとでも言いたいのでしょう。


もちろん超高齢社会である日本においては、有権者の年齢層を考えればもっともなことだと思います。


ただ、それによって一体いくら若者世代を犠牲にして来たのでしょうか。


氷河期世代にリーマンショックが就職に直撃したゆとり世代、コロナショック以降の雇用環境はまだまだ未知数なところはありますが、政府や中央銀行が判断を間違えれば悲劇はまた繰り返されるかもしれません。


中央銀行の使命は「物価の安定」と「雇用の最大化」と言われておりますが、FRBと日銀の違いは何なのでしょうか。


長い間「雇用の最大化」という大義は果たせず、「物価の安定」よりも通貨の価値の安定を優先してきた結果、デフレの罠に陥り経済学の教科書の失敗例の見本のような扱いの国になりました。


適度なインフレは高齢世代にとっては脅威ですが若い世代にとっては救済です。


老害がのさばり続け、少子化に歯止めが効かなくなる程にやせ細った現役世代が苦労し続けているのが、この国の現実ではないでしょうか。


せめてもの抵抗として若者世代はドル資産を持つべきである、当ブログのメッセージは非常にシンプルです。

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