必要なときに躊躇なく株を売り払う覚悟はあるか

2022/04/30

 

イーロン・マスク氏がツイッター買収に際し、自らが保有するテスラ株を売却したことに関して様々な憶測が飛んでおります。


確かに考え方によってはあまり良い取引とはいえなかったかもしれませんし、米連邦取引委員会(FTC)や米証券取引委員会(SEC)に目を付けらるのは避けられません。


場合によっては株主訴訟絡みの話も出てくるかもしれませんが、創業者株主ゆえの大胆な行動が取れるのはファンドマネージャーや一般的な投資家と違うところでもあります。


利益度返しでお金が必要になったときに保有資産を売却できる潔さというのは、投資人生には必要な要素かもしれません。


一般的に資産形成をしている投資家やファンドマネージャー等の金融屋は、資産を増やすことが目的ですので、数字が人格とまで行ってしまうと某証券会社っぽいですが、ある程度の結果が求められます。


それに対し創業者株主は身銭を投じているケースも全く無いわけではありませんが、その多くはストックオプション等で膨れ上がって来た資産が多くを占めます。


こういった資産を次の事業や自己実現のための資金に利用できることが大きな強みでもあります。


もちろん経営者としての責任は取らされることになるかと思いますが、それでも自分のやりたいことにお金を投じられるやりがいはそれを上回るのでしょう。


当ブログの読者の多くの皆様は、資産形成にある程度の結果を出している方も多いかと思いますが、ではその先に投じるものは決まっていらっしゃいますか。


安く買って高く売るような利ざやを稼ぐテクニカルな売買も良いですが、本当に必要なときに躊躇なく資産を売り払える何かが見つかっていると、より濃密な人生を歩めるかもしれません。

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