日銀「黒田緩和」は約束を果たしたのか

2022/04/06

 周囲にどう思われようとも、仕えた政権が変わろうとも2%の物価目標を変えることなく目指してきた黒田日銀総裁は、望んだ形とは異なりますがインフレに辿り着いたようです。


その一方でアベノミクス初期とは世界の環境が大きく異なるため、政財界からも一部で批判が噴出し、FRBの動向を気にしながらも難しい舵取りを迫られております。


まぁ中央銀行総裁の舵取りが難しいのはいつものことですが、黒田総裁は日本人投資家には約束を果たしたのかもしれませんが、ドル建てでの評価が問われる外国人投資家にとっては後味の悪い状況かもしれません。


古参勢が有事の円買いで焼かれ、海外へ投資を志す新しい若い世代の投資家に資金が移っているのであれば、結果オーライで良いのではないでしょうか。


円高に苦しんだ時代が終わるとき、日本は良くも悪くも普通の国として再出発しなければならないのかもしれません。


それを良い機会にできるかどうかは、投資家としての姿勢次第ではないでしょうか。

QooQ