為替によるインフレ対策の幻想

2022/06/11

 

インフレ対策の定番は株式のポジションを持つことですが、リセッションの波に飲まれて評価額が激減する可能性がないわけではありません。


そこで登場するのが為替によるヘッジとなりますが、日本の投資家は今まではドル建てですと不況の際は有事の円買いのお陰で資産は保全(円建てですとダブルパンチ)されて来たのですが、今回は様相が異なるため、出典元記事も書き方が変わっております。


人とは異なる意外な方向へ賭けるのが、投資としては良い方向なのですが、既にやり尽くされている感もありますがこの局面でロイターは新興国通貨を取り上げて来るわけです。


もっとも日本人投資家の多くは「円」という特異な通貨で投資をしているので、翻訳記事を全て間に受けるわけには行きませんが、米ドル以外の選択肢があるということは頭の隅には入れておいた方が良いかもしれません。


今年は米国株が軟調にもかかわらず、そこまで日本人投資家が傷んでいないないのは、為替が普段とは逆の方向に振れていることのおかげであることは否定できない事実です。


実際はかなり削られているはずですが、数字として現れなければ反応が鈍いのが人間の性なのかもしれません。

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