貯蓄があるのが前提ではない時代に

2022/06/09

 

当ブログの読者の皆様は、「強制貯蓄」などせずとも投資の原資があり、相場のチャンスの恩恵にあずかっている方がほとんどでしょう。


しかしながらそれは現代の日本人の一般的な姿ではなく、むしろ投資はおろか貯蓄もままならない人々が増え「分厚い中間層」は、すでに消滅しているのが今の日本です。


大きく振れる為替の恩恵を受けているのも結局は投資家やトレーダーであって、今回のインフレは消費者の恩恵が多いとは言いづらい現状です。


円安誘導しておけば経済が潤う単純な構図の時代は終わりました。


政府がいくら企業に分配を促したところで、従業員に還元できる原資は限られている以上、従業員は単なる労働者ではなく投資し資本家の立場を手に入れなければならないのです。


インフレを節約や我慢で乗り切ろうとする限り、楽観的な未来像は望めません。

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