下落を見据えるブリッジウォーター

2022/07/30

 

ここ最近は株式・債券ともに上昇傾向ですが、ブリッジウォーターのストラテジストは慎重姿勢を崩していないそうです。


普通に資産運用する上では上昇基調にうまく乗れればそれで十分なのですが、最大手クラスのヘッジファンドともなると、自らの動きがマーケットに影響を与えるためその織り込みを見据えてのコメントをしております。


コロナショック以降は、レイ・ダリオ氏ネタがかつてのように響かなくなってしまいましたが、それでもなおヘッジファンドとしてはブリッジウォーターが世界最大のようですので、注目する価値はあります。


米株・債券ともに軟着陸困難とのことですが、一番軟着陸が難しそうなのはブリッジウォーターが手がける中国関連の投資ビジネスのような気もします。


リターンを低めに見積もりつつ、想定以上の成果をあげたという演出は、金融屋や官僚機構の常套手段ではありますが、そういった誤魔化しを見破るのにもベンチマーク(例えばS&P500指数)との比較は非常に役立ちます。


彼らの主張に妥当性はあるのか、または自らの投資スタンスとの相性は良さそうか、こういったことを考慮しながらしっかりと投資できるのであれば、(資金量的に)身軽な個人投資家がアウトパフォームすることは決して難しいことではないのです。


ただ、現実はそう上手くいかないのは、多くの方が自らの欲望(手っ取り早く儲けたい、過度の安全志向)に囚われてしまうからです。


ヘッジファンドですらそうなのですから難しく感じるかもしれませんが、だからこそピーター・リンチ氏の言葉が響くのです。

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