この界隈では当たり前のように行われている著名機関投資家の株式保有報告書「フォーム13F」の確認ですが、学びも多い一方でこの報告書に影響を受け手元がブレる方が一定数出てくるのも風物詩です。
13Fを提出しなければならないほどの資金を運用できることは、ある種の名誉だと思います。
大した金額を投資しているわけでもないそこら辺の小金持ちとは責任も立場も異なります。
ある程度手の内を明かしたところで本物の実力者は結果を出すのは当然で、さらには社会的責任を負うのです。
ただ、13Fがプロの投資家の投資行動を垣間見ることができる資料であることは間違いありませんが、開示にはディレイがかかっておりますし、投資環境は刻一刻と変わって行くものです。
投資においてバックミラーの例えはよく使われますが、13Fも同じようなところがあります。
著名投資家と自らの投資スタイルが同じであることを確認しながら自分に酔うのも、自信を持つためにはある程度までは良いことなのかもしれませんが、仮にそこで成長が止まってしまうようであればインデックス投資に寄せた方がリターンが高くなるのはいうまでもありません。
インデックス投資をAT車に例えると、アクティブ投資はMT車です。運転技術が高ければ速度も速く燃費も良く走れますが、運転がヘタだと余計な動きでパフォーマンスを落としてしまうものです。
さらには自動運転の実証実験が行われているところも酷似しているかもしれません。