23年ぶりのインデックス型回帰

2022/08/04

 

世間では色々と言われておりますが、iDeCoやつみたてNISA制度がもたらした投信の活用というのは、着実に成果を上げているようです。


国内公募のETFを除く追加型株式投資信託の純資産総額(残高)ランキングでは、今年の7月末時点でインデックス型がトップ10のうち3つ入ったとのことです。


具体的にはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、楽天・全米株式インデックス・ファンド、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの3つで、いずれもiDeCoやつみたてNISA対応の人気商品です。


そして、純資産総額ランキングでインデックス型がトップ10に3つ入るのは1999年3月以来およそ23年ぶりとのことです。


当時は今のように信託報酬が低いインデックス型の商品が存在していないため単純比較はできませんが、ここ数年で大きく環境が変わったということは間違いありません。


3つとも米国指数の連動商品であることからも分かる通り、ある種米国式のスタイルが日本にも流入してきたということです。


オールドスクール派は圧倒的にMSCIコクサイ連動商品だったと思いますが、今の時代は米株か分散でもeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のような世界分散がトレンドです。


アクティブファンドも頑張れと言いたいところではありますが、日本の純資産総額ランキングの中にはまだまだボッタクリ商品が圧倒的に多いため、そういった商品が壊滅してからほどほどの信託報酬でインデックス型をパフォーマンスで圧倒し投資家にリターンをしっかりともたらすアクティブ型が出てきて欲しいですね。


厳しい言い方をすれば、どれとは言いませんが昔はコンセプトも良く良心的だとされていた商品も信託報酬の低下競争や独立系のファンドも結果が出ていないようであれば、しっかりと消え去ってもらう必要があります。


そういう商品からはしっかりと手を引くことも市場のためには必要です。

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