一般的には雑然とした小部屋よりも整頓された広々とした部屋の方が、生産性や仕事のパフォーマンスは向上すると言われております。
その一方でGAFAのような企業の多くは、創業初期に雑然としたガレージの中からアイデアを具現化しイノベーティブな起業につながったことを考えると、決して住環境や居心地の良い空間が必ず成果につながるとは限りません。
GAFAは極端かもしれませんが、周囲の環境など気にならないくらいに事業に夢中で集中できることは非常に幸せなことかもしれません。
そういった意味においては、本業に集中できる環境を構築するために余計なモノを極力減らしていった結果としてのミニマリズムや広くて開放的な部屋というのは一つのあり方です。
どうしても投資関連の話題で部屋や物件の話をすると、不動産投資や自宅の資産価値の話も絡んできますが、部屋の使い方にはその人の生き様が映し出されます。
スティーブ・ジョブズ氏の有名なミニマリスト写真は、1982年当時の彼の生き方そのものです。(版権の都合上、全てリンクにしておきます)
その一方で、同じくダイアナ・ウォーカー氏が写した、すい臓がん手術後のジョブズ氏の写真には、雑然とした彼の部屋が映し出されております。
時価総額的な生産性が高かったのは実は後者なのですが、若き日の無駄を廃していながら空間消費をしていた頃(こちらの方が写真的には映えます)も良さがあります。
言い方は難しいですが、尖っていた頃よりもちょっと家庭的に散らかっている方が本当の意味での成果は出ていたりすることもあるようです。
汚部屋はNGですが、多少崩したところに最適解は潜んでいるのかもしれません。