今はヘッジファンドの動きを見ても退屈

2022/09/11

 

機関投資家の株式のプットオプションが積み上がり、リーマンショックの頃に匹敵するそうです。


かなりヘッジ需要が旺盛のようですが、言い方を変えると機関投資家は受け身を取る準備ができているということです。


リーマンショックの時のヘッジ需要は相場崩壊後の需要も多く、受け身を取れなかったからリーマンは無くなった訳です。


そういう意味においては非常に退屈な相場です。


多少の大きな相場のアップダウンは伴うにせよ、ウォール街はヘッジという保険に守られ個人投資家が期待する大相場は巡って来ない可能性が高いということです。


短期的な勝負では資金量の多寡が勝敗を分けることも多く、この辺りは機関投資家が圧倒的に有利な世界です。


もちろんそういった環境でもアウトパフォームできる力量のある個人投資家はいらっしゃいますが、そこまでの熱量があるならば機関投資家サイドに回った方が良いでしょう。(社会不適合で投資銀行や運用会社への就業が見込めない場合は専業?)


個人投資家の旨味はそういった札束での殴り合いで機関が弱ったところを、時間の制約なしに美味しい部分だけいただけるところです。


空売りや暴落時の買い増しなど刈り取り方は人それぞれですが、別にバイアンドホールドに徹しているだけでも機関投資家は暴落時その戦略を取れないためそれだけでも十分アウトパフォームできます。


退屈な相場は良い相場ですが、そういう時に悪さをしているのが機関投資家だったりするのです。


LTCMみたいなのは定期的に登場しますので、市場の自然の力で害虫駆除を行ってもらう必要があります。

QooQ