すごさが必ずリターンに繋がるわけではない

2022/09/06

 

巷に溢れるスタートアップに新技術や最新研究成果、若手経営者や新進気鋭の研究者。こういったものの中から破壊的イノベーションが生まれて来るのは事実ですが、その大半は夢半ばや花開くどころか種が発芽する前に消えて行くものです。


消えずに済んでもなんとか生きながらえるのが精一杯で「リビングデッド」状態になるのは企業だけではなく、サラリーマンや自営業者なんかにもよく見られる現象ではないでしょうか。


確かにすごいと感じる会社や人物というのは存在しますが、そういった地位を維持し続けるのは本当に困難で、かつての威光が嘘のように落ちぶれて行きます。


例外が全くないとは言い切れないかもしれませんが、輝いていた頃に多くの人を魅了していた「すごさ」は何が起因しているのかを分析することは非常に重要です。


若さや勢いということもあり得ますし、逆に権威や過去の実績といった事実が脚色しているケースもあったりします。


その「すごさ」が自身の求める方向性に合致するかどうか、確かにすごいがそれは自分自身にとっては何の意味もない事柄かもしれないという可能性を視野に入れることができれば、思い入れによる致命傷は避けられます。


結果的に大当たりを引くことがあっても、魔の川・死の谷・ダーウィンの海で大量の亡骸が発生しているわけです。


無一文から成り上がるにはシードの段階から未公開株を保有していた方が良いですが、普通の成果で良いのであれば大型化した後でも十分に享受できます。


S&P500指数構成銘柄のような優良大型株にとどまらず、先進国の株式市場で上場まで漕ぎ着けた段階でそれなりのサイズになっております。


そこからでも遅くはないのです。

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