インフレの話になるとよく取り上げられるのがアルゼンチンの経済ですが、今回も御多分に洩れず直撃しているようです。
メディアによって切り取られ誇張されている部分もありますが、ゴミ漁りの光景は途上国滞在経験者は経験する世界です。
援助物資がそのまま闇市に流れて行く光景なんかは実際に目撃してわかることだと思います。(食料品はその場で開封し横流しできないように提供するのです)
アルゼンチンもかつては最も豊かな国の一つだったこともあり、地下鉄インフラの普及なんかは世界に先駆けて進んだ過去もあります。
それが現代ではこの有様ですから、世の中どこで躓くかわかりません。
物々交換はギフトエコノミー的な発展を遂げているケースもありますが、ハイパーインフレ禍の国の物々交換はそういった豊かな世界とは真逆の世界です。
インフレで各国が苦しむ中、デフレを克服できるかで悩めるのは実は贅沢な悩みで、インバウンド誘致で外貨獲得に期待がかかる環境は恵まれているのかもしれません。
とは言え過度なインフレもデフレも結局は人々の暮らしを苦しめることに変わりはありません。