返ってこない銀行預金

2022/10/25

 

ある日突然、銀行に預けていた自らの預金を全額引き出すことができなくなるということが、現代でも発生しているようです。


レバノンではIMFの救済支援を受けるため、銀行預金者の一部の資産を犠牲にすることになりました。その一方で逃げられては困る10万ドル超の口座預金者に対しては、基金で補填し手厚く保護するようです。


絵に描いたような金持ち優遇措置ですが、これこそがあのカルロス・ゴーン氏が逃げ戻った国ということでしょう。


10万ドルというと現在のレートで1500万円弱ですが、当ブログの読者層ですとフルインベストメント派の方を除くと、ペイオフギリギリで銀行口座に預けていたはずが、うっかりボーナスが振り込まれたり利確した資金の置き場として銀行預金に戻していると到達してしまう金額といったところでしょうか。


生きたお金の使い方をしている分にはいくら銀行口座に預金があろうと構いませんが、某経済ジャーナリスト(笑)のようにひたすら預金を促すような経済停滞の諸悪の根源のような預金者のお金は、もういっそのことレバノンのように持って行ってしまった方が良いのではないかとすら思うことがあります。


もちろんそんなことは先進諸国では起こりえませんが、銀行口座や証券口座の数字を積み上げることだけに安心や安らぎを感じる国民ばかりになってしまっているのであれば、こういったショック療法も悪くはありません。


「マジであんたの人生は何なんだ!?」拝金に毒されている時は、そう自分に問いかけてみることも必要です。

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