御曹司ブートキャンプ

2022/10/03

 

プライベートバンクが顧客の超富裕層を囲い込むのに子供を押さえに行くのは昔からの定石ですが、コロナ禍で滞っていた子守系イベントが復活して来ているようです。


こういったことも一つの教育格差なのかもしれませんが、与えられた環境で人は成果を出さなければなりません。


必ずしも最高の教育環境が最善の結果に繋がるとは限らず、甘やかされてダメになるケースもありますし、逆に恵まれない厳しい環境がハングリー精神を育て飛躍することもあり得るのです。


日本でも突出した超富裕層がこういったイベントに参加しているケースも見受けられますが、税制面において日本という国は金持ちに厳しく、そうでない人には優しい国だと思います。


ノーベル賞シーズンになると国内だろうと海外に居ようと、この話題に追われることになりますが、日本人受賞者の顔ぶれを見たときに誇らしく思うことがあります。


それは、貴族や経済的成功者に受賞者が偏らず、どのような社会的階層からも受賞者が出ていることです。


科学や文学・平和への啓蒙活動等は、金銭的に恵まれた王族や富豪の趣味や名誉の延長線上に存在しているところがありました。研究資金を自らのポケットマネーで贖う時代が続いていたからです。


そういった出自に関係なく、研究資金を分け与えることができたかつての日本は、完璧とは程遠かったかもしれませんが、それでも本当に素晴らしい環境を提供できていたのかもしれません。


時代は移り変わり、日本国内の大学や研究機関は非常に厳しい財政事情に悩まされております。


ここでも大学基金のファンド等、投資が担う役割は増すばかりです。


子供のために美田を買うなとまでは言いませんが、本当に子供に施すべきは贅沢な教育ではなく学び続けられる環境に寄与することではないでしょうか。


金目の話を避けずに子供に投資教育も悪くはありませんが、やってることがプライベートバンクと大して変わりないのであれば子供の成長はせいぜいその程度です。

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