弱い紐帯の革新

2022/10/30

 

ソニー【6758】という企業のイメージは、世代や興味関心のある分野によってだいぶ異なるのではないでしょうか。


エレクトロニクスの分野にとどまらず、音楽や映画といった部門やゲーム事業、損害保険のような金融部門など多岐に渡ります。


日本企業の中では海外でも通用するブランド企業なのは間違いありませんが、考えようによってはGAFAMのような企業になりそびれた日本企業という評価もあります。


日本企業の中ではイノベーティブな分野に果敢に挑んでいけるタイプの企業であったのは、部門の壁を超えた弱い紐帯があったからではないかと言われております。


スタンフォード大学の社会学者のマーク・グラノヴェッター氏の名論文「弱い紐帯の強み(Strength of Weak Ties)」は、シリコンバレーや現代のビッグテックのエコシステムを語る上では避けては通ることのできない代物です。


そして、その恩恵をもっとも受けて来ていた日本企業の一つがソニーであったことは疑いの余地はありません。


意外な何かが新たな気づきを与えてくれるという話は、当ブログでは良く取り扱うネタではありますが、その元ネタはここにあります。


一見すると本題に全く関係ない取り留めのない話の中に本質は宿るのです。

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