松下幸之助「株式の大衆化で新たな繁栄を」

2022/10/06

 

「貯蓄から投資へ」の物語は今に始まった話ではなく、戦後の大きなテーマの一つでした。


GHQの証券民主化運動により財閥から市民への株式移転が行われました。野村のIR、電通のPRという両輪で、当時の米国風の個人投資家に開かれた株式市場を目指しましたが紆余曲折あって、法人中心の政策保有の持ち合いの方向に流れていきました。


そんな中で「一億総株主」の理想を説いたのがパナソニック創業者の松下幸之助氏の雑誌論文「株式の大衆化で新たな繁栄を」でした。


名経営者としての先見性はもちろんのこと、投資に対する本質的な部分は時代を超えて普遍的であるということを教えてくれます。


松下幸之助氏自身の資産運用はどうだったのかという部分に関しては、光世証券【8617】と創業者で後に大証の初代社長等を歴任された巽悟朗氏の物語を追ってみると面白いかもしれません。


光世証券は大阪取引所の発展とともにデリバティブのイメージの証券会社になって行きましたが、形は変わってもその根底にあるのは松下幸之助氏が資金を託した想いです。


地の塩、世の光


たまにはネット証券以外の証券会社の話も悪くはありませんが、人に勧められる話ではありません。

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