仮想現実とともに沈むメタ

2022/11/01

 

GAFAの中では最もネタ枠的ではあったものの、ザッカーバーグ氏の個性とハーバードを抜け出してシリコンバレーに打って出たストーリーがその地位を確立させたと言っても過言ではない旧フェイスブックことメタですが、今ではザッカーバーグ氏自身が株価の重しになっているという風潮が出て来ているようです。


まぁ株主なんてものは結果が出ていれば経営者を持ち上げ、下落に巻き込まれれば叩くというのが世の常です。


映画『ソーシャル・ネットワーク』の公開は2011年のことでしたが、フェイスブックはまだ上場前でしたね。


デヴィッド・フィンチャー監督の才能もさることながら、この映画のサントラでトレント・レズナーがアカデミー賞で作曲賞を受賞したことの方が嬉しかった記憶が蘇ります。


メタは株主比率等を含め構造上ザッカーバーグ氏が全面的に経営権を握っている以上、属人的というかオーナー系企業的銘柄です。


だからこそ良くも悪くもメタバースに思いっきり舵を切れたのだと思います。


そういう銘柄だからこそ浮き沈みも激しくなるのかもしれませんが、企業カルチャーよりもザッカーバーグ氏を信じられるかどうかということではないでしょうか。


バークシャーを買うのであればバフェット氏やマンガー氏を信じるように、それに近い感覚です。


二十歳過ぎればただの人とはならなかったザッカーバーグ氏も40歳に近づきつつあります。


彼に必要なのはメタではなくマカなのかもしれません。

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