分散はリスクを下げる一方で、本来の力を発揮できずに終わる可能性もあります。
投資においてはリスク分散が結果として良いリターンにつながる可能性を高めてくれますが、事業においては限りある時間やリソースを分散してしまった結果、目的を達成できなくなるということもあるのかもしれません。
マスク氏がツイッターの仕事に力を入れることに関して、既存のテスラの投資家の中には不満に思っている方もいるようです。
ツイッター買収の話が出てからテスラ株は50％下落しているそうですので、気持ちはわからなくはないのですが、メタよりはマシだと思うしかないのかもしれません（笑）
どんなに才能や境遇に恵まれたところで時間は有限である以上、何かに取り組めば他の何かを諦めなければなりません。
「分散投資はリスクヘッジではなく無知に対するヘッジだ」というバフェット氏のことばは、非常に示唆に富んだ内容ですが、人生は分からないなりに自ら選択して進んでいかなければならないのです。
あれもこれもで色々と手を出して上手く行っているようであればそれで結構ですが、本当に成し遂げたいことがある場合は、時には腰を据えて取り組まなければならないこともあるのではないでしょうか。
テスラの投資家にとってはもどかしいかもしれませんが、マスク氏は充実した選択ができているということでしょう。
逆に投資家にとって優良な投資先は、経営者や従業員が何らかの形で人生を削られているということかもしれません。
