金融教育家

2022/11/24

 

出典元の記事は、金融庁の「うんこお金ドリル」の中の人だった方のインタビューみたいですが、投資銀行の運用部門やバンガードのような資産運用会社を渡り歩いて来ている経歴の方だけあって、大局的な内容になっております。


当ブログは金融屋はセルサイドはもちろんのことバイサイドも叩きますが、教育で何とかなる部分においてはバイサイドの知識の方が役に立つように感じます。


もっとも絶対的な人数の関係もあり、金融機関出身という肩書き売りにする方の多くはセルサイドないしは間接部門やシステム部門出身だったたりするケースも多く、投資ブログを読むような読者層が欲している本当の意味での運用の知識やスキルを持ち合わせていないことがほとんどです。


もちろんプロのファンドマネージャーもいらっしゃいますが割と職人の世界ですので、ポートフォリオや戦略は秘伝のタレ的にそう簡単に外部には出してくれません。


とはいえ今の日本社会に求められているのは、卓越したパフォーマンスを出せる能力の高い方の育成ではなく、金融にあまり興味のない人でも最低限の投資を行い市場平均程度のパフォーマンスを享受してもらうことではないでしょうか。


早くインデックス投資なんてものは陳腐化してしまえば良いと思いますが、なかなかその域にはたどり着いていないのは米国だって同様です。


学ぶより慣れよで、実際にやってみないと畳の上の水練になってしまうのは何事でも共通かもしれません。


ポジティブな捉え方をすれば若いうちから金融リテラシーを高められるということでもある一方で、家計や奨学金を気にしながら生活しなければならない子供が増えたという事実は、家庭でお金の話をしないで済んだかつての豊かな中間層の崩壊を如実に物語っております。

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