iシェアーズの逆襲

2023/01/11

 

ここ数年はETFへの純資金流入額ランキングでバンガードが首位を維持しておりましたが、昨年(2022年)はブラックロックが首位だったそうです。


「iシェアーズ」ブランドといえば【IVV】を思い浮かべる方が多いと思われますが、東証にも【1655】を上場させ二重課税控除の対応や信託報酬の低下競争にもしっかりと参戦することで着実に実績を伸ばしてきております。


かつての【SPY】一強時代は今は昔の話で、このままの流れだといずれは【VOO】か【IVV】が天下を取ることになるでしょう。


日本ではDRIP制度がないためETFよりも投信の方が有利ではありますが、分配金を手元に残したいタイプの投資家にとってはETFの使い勝手のよさも捨て切れません。


どのような形であれ競争が機能しているうちは、投資家に恩恵がもたらされるため非常に良いことだと思います。


過当競争を気にしなければならないほど資産運用業界は弱くはないので、あまり気にする必要はないのかもしれませんが、どこか新しい新興勢力が台頭してきてくれるともっと面白くなるかもしれません。


「eMAXIS Slim」ブランド等の日本勢の規模はまだまだ小さいですが、どんな勢力も最初は小さな所からスタートしたのは変わりません。


ブラックロックの経営努力もさることながら、リーマンショック後に買収した「iシェアーズ」ブランドは、同社にとって非常に良い買い物だったといって良いのではないでしょうか。

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