レイ・ダリオ「ドル基軸後の世界」

2023/01/17

 

ブリッジウォーターは代替わりしたため、現在は創業者という肩書きでインタビューに応じているレイ・ダリオ氏ですが、中国寄りのポジショントークの路線を修正することはないようです。


西側諸国の財務悪化や米ドルの基軸通貨としての揺らぎを指摘し、新興国の可能性を説いております。


この芸風は当ブログの読者にとっては見慣れた姿だと思いますが、唯一異なるのはインタビューの最後に、日本の軍事力増強と米国だけへの安全保障依存からの脱却を指摘していることでしょう。


リップサービスの側面もありますが、中立を維持し、グローバリゼーションを推進する国は繁栄を享受するというダリオ氏の論調において、今の日本に足りないのは中立を維持できるレベルの軍事力だということでしょう。


日本になぜGAFAMが誕生しなかったのかの議論で避けて通れないのは、ARPANETの物語です。


戦闘機や核兵器のような武力だけが軍事力ではないことは忘れないようにしたいものです。

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