きっとそんなことは有識者でなくとも、普通に雇用されていたり投資を少し齧っているようであれば分かってた話だと思いますが、日本の財政・金融政策は異常な状態が常態化してしまっておりました。
かと言って普通にやっていれば上手く行ったのかと問われると、それもおそらく難しかったでしょう。
インフレ退治ならぬデフレ退治に挑んだ10年は、世界的なインフレの後押しもあり達成したことになりましたが、果たしてここで正常化に向けて動いて、インフレを維持できるのかは未知数です。
もちろん給与が上昇しより良い雇用環境或いは経営環境に恵まれていれば良いのですが、ハイテク界隈のように高給の裏でしたたかなリストラも実施しなければ、成長への投資を続けるのが難しいようにも感じます。
異常であろうと何であろうと結果で示さなければならいのが経営や金融ひいては市場の厳しさでもあります。
文句を言うのは簡単ですが、自らが市場を動かせるほどの金額で投資できる投資家や政策決定に直接的に影響力を与えられる位置にいる有識者でない場合は、せいぜい自らの感覚で銭稼ぎをするまでなのかもしれません。
非日常を提供し続けてきた日本市場に幸あれ。