レイオフと人材流動性

2023/01/29

 

ジョブホッパー的な働き方がキャリアアップにつながり、そのことによって新たな成長のチャンスを見出せる米国の雇用市場は、非常に魅力的でもありその一方で実力主義的な厳しさも垣間見られます。


レイオフは日本のリストラに比べるとカジュアルでありふれたものなのかもしれませんが、株式市場的には好感されることが多い印象です。


日本の雇用慣習が良くないと叩くのは簡単ですが、終身雇用制度が維持できなくなってきている昨今、状況は変わって行くかもしれませんし、逆に米国企業でも昔ほどではないにせよ生え抜きを非常に大切にするカルチャーが残っているゴールドマンやP&Gのような企業も存在します。(どちらも人材輩出企業なイメージですね)


もっとも世間がレイオフされた人材で欲しいのは元GAFAなIT技術者なのは、なんとなく想像がつきます。


そういった人材も貴重ですが、レイオフされない人材を獲得することはもっと大変ですし、雇われず自ら起業するような人材を取り込むのはもっと大変かもしれません。


自らが求めていたものとは違ったりあるいは劣悪な雇用環境が独立やリタイアへの原動力になることもありますが、そういった発想でたどり着くのは結局ほとんどの場合個人主義的というか独り善がりなその程度の世界です。


他律的なモチベーションの限界はそこにあるのかもしれません。

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