アナリストやストラテジストは景気や市場の動向を当てに行く必要がある一方で、ウォール街の市場関係者は長期的には市場を肯定し楽観的に捉えざるを得ません。
これは資本主義というOS自体が、不確実性の中で事業を行い投資をすることで繁栄を目論む以上、致し方のないことです。
誰もが失敗を前提に起業や投資を行わないように、成功を目指して実施する事柄故にアニマルスピリットに賭けるしかないのです。
暴落や恐慌も資本主義社会においては、重要なエンタメでありイベントです。
悪趣味に聞こえるかもしれませんが、一つの主義主張に依存するということはそういうことです。
国際政治学の世界では、ユートピアニズム(理想主義)もリアリズムもそれ単体での課題解決には限界が来ており、そのことはウクライナの現状を見れば明らかです。
それでも人は何かを選び取らなければならない場面に遭遇します。
結局は自らの成功を信じ勝ち取りしぶとく生き延びてきたのがウォール街の姿であり、そのゴキブリ並みの生命力を活用しない手はありません。
空売りなのか割安で買うのか手法は人それぞれですが、悲観的見方にも好機を見出す力が求められているということです。